スポーツマウスピースについて
スポーツマウスピースは、スポーツを愛するすべての人の、歯、口腔、顎をケガから守ると同時に、頭部に伝わる衝撃を和らげてくれるマウスピースです。“マウスガード”と呼ばれることもあります。
現在、ラグビー、アメリカンフットボール、ホッケー、ボクシング、空手などのスポーツで広く使用されています。
ただ、使用が義務化されているのは一部に留まっているのが現状です。口、頭部への衝撃は、どんなスポーツでも起こり得るものです。スポーツマウスピースは、種目や年齢、競技レベルに関係なく、あなたの身体と、競技人生を守ってくれます。
年齢・競技レベルに関係なく使用をおすすめします。
スポーツマウスピースは、プロ、セミプロの選手だけが使用するものではありません。
競技によっては、子供だけに使用が義務付けられているように、ケガは誰にでも起こり得るもの、特に瞬間的に判断する力やそれを実行する運動能力が十分でない、お子様や初心者に多く見られます。
「子供だから」「まだ始めたばかりだから」といって、ケガのリスクが少ないことにはなりません。大人からはのんびりしているように見えるジュニア競技であっても、子供と子供がよそ見をしてぶつかれば、それだけで重大な事故となります。
スポーツマウスピースは、経験はもちろん、年齢、競技レベルに関係なく使用することをおすすめします。
幅広い競技に使用されています。
現在、スポーツマウスピースはさまざまな競技で使用されています。今後も、使用される競技、使用が義務付けられる競技は増えていくものと見られます。
スポーツマウスピースの使用が義務化されている競技
- アメリカンフットボール
- ボクシング
- キックボクシング
- 総合格闘技
- テコンドー
- ラクロス
- ラグビー(13~19歳)
- アイスホッケー(U-20)
- フィールドホッケー(中学生のみ)
- 空手(組手)
スポーツマウスピースが使用できる競技
- 野球
- ソフトボール
- バスケットボール
- サッカー
- ハンドボール
- バレーボール
- テニス
- 陸上競技(投擲・跳躍)
- レスリング
- ウェイトリフティング
- 柔道など多数
スポーツマウスピースの効果
歯のダメージの緩和
衝撃によって歯が抜けてしまったり、折れてしまったという事態を防ぎます。
口腔(舌・粘膜)のダメージの緩和
衝撃によって、あるいは歯によって口腔内が傷つく事態を防ぎます。
顎の骨のダメージの緩和
衝撃を吸収し、顎の骨に伝わるダメージを軽減し、骨折などのケガを防ぎます。
頭部へのダメージの緩和
衝撃を吸収し、脳震盪などのリスクを軽減します。
集中力・積極性の向上
歯のすり減りなどがある方は、そのことを気にする必要がなくなり、能力を十分に発揮するための集中力が向上します。
また、スポーツマウスピースで守られているという安心感から、積極的なプレーが引き出されます。
ナイトガードについて
ナイトガードは、就寝時に使用するマウスピースです。
主に歯ぎしりによる歯、歯ぐき、顎へのダメージを軽減するために使用されます。歯ぎしりが顎関節症や歯周病の悪化などの原因となっていることもありますので、それらの症状の緩和・予防にも効果が期待できます。
また、歯ぎしりそのものも歯に良くありません。歯がすり減ることで、若いうちから知覚過敏などの症状が現れることがあります。
顎関節症や歯周病ではなくとも、ご家族に歯ぎしりを指摘された、また歯ぎしりが疑われると指摘された方は、お気軽にご相談ください。
歯のすり減り方を見て、アドバイスいたします。
このようなお悩み・症状がございませんか
- 歯ぎしりを指摘された
- 朝起きたら、歯が欠けていた
- 被せ物や詰め物がよく外れる
- 冷たいものがしみる
- 前歯・犬歯が削れている、削れていると指摘された
- 顎からカクカクと音がする
- 口を開きづらくなった
- 顎に痛みがある
- 歯ぐきが下がり、歯が長くなったように見える
- 歯周病治療を受けている
- 頭痛、肩こりなどの慢性症状がある
歯ぎしりの種類
歯ぎしりには、ギリギリと音をたててご家族がびっくりされるようなものから、ほとんど気づかれないようなものまで、いくつかの種類があります。
また、これらの歯ぎしりが単独で行われるケースもあれば、複数以上が組み合わさって歯の摩耗が進むケースもあります。
グライディングタイプ
よく見られるタイプです。就寝中、強く噛みしめながら擦り合わせ、ギリギリ、ガリガリと音が鳴ります。
タッピングタイプ
上下の歯をぶつけ合うタイプです。就寝中、下顎を動かして、カチカチ、カンカンと音が鳴ります。
その強さは人によって異なります。
クレンチングタイプ
上下の歯を強く咬むタイプです。音は鳴らないことが多い一方、顎回り、首、肩の筋肉が過剰な緊張状態にあります。
就寝中以外に、日中の起きている時間帯に無意識にこのタイプの歯ぎしりをしてしまう方もいらっしゃいます。
ナッシングタイプ
部分的に歯を擦り合わせるタイプです。就寝中、きしむように食いしばりながら擦り合わせ、キリキリ、キシキシと音が鳴ります。
ナイトガードのメリット
ナイトガードは、さまざまな役割を果たして、私たちのお口と身体の健康を守ってくれます。
歯のすり減りを防ぐ
天然歯は、私たちが年齢を重ねるにつれて、少しずつすり減っていくものです。
しかし歯ぎしりや食いしばりの症状が見られる方の場合、このすり減りが急激に進んでいくことになります。歯がすり減ると、知覚過敏などの症状が、早く現れることになります。また、すり減って鋭利になったところが口腔内を傷つけるケースも見られます。
ナイトガードは、こういった過剰な歯のすり減りを防いでくれます。
顎関節、口回りの筋肉をリラックスさせる
歯ぎしりによって噛んだときの圧力が吸収され、顎関節、口回りの筋肉の緊張を和らげます。
顎関節症の方は、筋肉をリラックスさせることで症状の改善も期待できます。
歯ぐき、顎の負担を軽減する
歯ぎしりは、歯だけでなくその周りの歯ぐき、それらを支える顎にも大きな負担をかけています。この力をナイトガードで吸収することで、歯ぐき、顎への負担を軽減します。
圧力を受けた歯ぐきの炎症の悪化を招くため、ナイトガードの使用によりこの炎症を軽減する効果も期待できます。
詰め物・被せ物が外れるのを防ぐ
歯ぎしりをする方が朝起きたときに、詰め物や被せ物が取れているケースもあります。
ナイトガードによって歯ぎしりの力を吸収し、それらの修復物の脱落・ダメージを予防します。
安心感をもたらす
“ナイトガードを使っている”という安心感は、特に症状にお悩みだった患者様に安心感をもたらします。安心してぐっすりと眠れることで、ストレスが軽減されます。
※顎関節症や歯ぎしりの原因の一つに、ストレスが挙げられます。
ご家族のストレスを軽減
歯ぎしりは、日中では考えられないような力でもって、無意識に歯を擦り合わせます。ときに周囲の人の睡眠を阻害するほどの音を立てます。
一方で、未だ「歯ぎしり=仕方ないもの」というイメージがあるため、我慢されているご家族も多いようです。はっきりとした原因が特定されておらず、消失させることの難しい歯ぎしりですが、周りへの騒音を含めたさまざまな症状への対症療法として、ナイトガードは非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
当院のマウスピース作製について
神戸三宮谷歯科クリニックでは、歯並びやお口の大きさはお一人おひとり違うため、その方に合ったマウスピース作製をしています。スポーツ用や、歯ぎしりがひどい方などは当院のスタッフにお気軽にお尋ねください。