自宅で歯を白くする方法
歯科医院でホワイトニングが受けられることは知っているけれど、できれば自宅で歯を白くしたい、という方は少なくありません。
近年、実際に行われることが増えている方法をご紹介します。いずれの方法も、メリットとデメリットがあります。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う
ホワイトニング効果のある歯磨き粉は、ドラッグストアなどで多数販売されています。表面的な着色であれば、ある程度落とすことができます。
価格もそれほど高くなく、合わないと思えばすぐにやめられるため、気軽に試すことができます。
※ただし、研磨剤入りの歯磨き粉はおすすめしません。着色したエナメル質が削れてしまうためです。また、一時的な白さは手に入りますが、傷に汚れが入り込むと、今度は着色が落としにくくなります。
メリット
- 手軽に始められる
- 費用があまりかからない
- 色ムラが出にくい
デメリット
- 歯そのものを白くすることはできない
- 歯科医院のホワイトニングほどの効果は得られない
歯のマニキュアを使う
マニキュアというと爪に塗るものというイメージがありますが、歯専用のマニキュアも市販されており、ご自宅で使用することができます。
歯磨きで歯の表面をきれいにしてからマニキュアを塗り、乾かして完成です。
歯科医院でも、神経が死んでしまうなどして変色した歯に使用することがあります。
メリット
- 1回で歯を白くすることができる
- 費用があまりかからない
デメリット
- 素早くきれいに塗ることが難しい
- 施術者によって仕上がりに差が出やすい
- 1~2カ月ほどで剥がれてしまい、そこだけ目立つ
自然な白さをお求めの方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します
ご自身で市販の歯のマニキュアをご利用する場合、色ムラになりやすく、落とし残しには着色汚れや歯垢が溜まりやすくなり虫歯の原因にもなります。
自然な白さをお求めの方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します。
ホワイトニングペンを使う
歯のマニキュアと同じように、歯に塗ることで白くします。ペン型ですので、ピンポイントで使用できます。また、携帯しやすくなっています。
ドラッグストアなどで購入可能です。
メリット
- 歯の部分的な着色を隠すのに向いている
- 鞄などに入れて、外出先でも使用できる
- 費用があまりかからない
デメリット
- ペンの色とまわりとの色調が合っていないと逆に目立ってしまうことがある
- 短期間で取れてしまう
自然な白さをお求めの方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します
ご自身でホワイトニングペンをご利用する場合、色ムラになりやすく、歯が削れてしまってる部分に塗ると知覚過敏になったり、痛みが生じることがあります。
自然な白さをお求めの方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します。
歯の消しゴムを使う
ドラッグストアなどで販売されています。非常に手軽であり、ピンポイントでの操作ができます。 文房具の消しゴムのようにブロック状になっているもの、ペンやスティックのようになっているものなどがあります。
ただし、磨いているとついつい夢中になってしまい、歯や歯茎が傷つくこともあるため、注意が必要です。歯科医院としては、普段使いすることはおすすめできません。
メリット
- 手軽に始められる
- 費用があまりかからない
- ピンポイントで使用できる
デメリット
- 歯そのものを白くすることはできない
- 歯を傷つけてしまうことがある
- 歯茎に当たり、傷つけてしまうことがある
自然な白さをお求めの方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します
歯の消しゴムでは歯そのものを白くすることはできないので、自然な白さをお求めの方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します。
重曹を使う
食用の重曹を歯ブラシにつけて、歯磨き粉のようにして使っている方もおられるようです。
歯を傷つける可能性が高いため、歯科医院としては使用をおすすめすることはできません。
メリット
- 手軽に始められる
- 費用があまりかからない
デメリット
- 歯や歯茎を傷つけてしまう可能性が高い
- 歯科医院のホワイトニングほどの効果は得られない
安全に歯を白くされたい方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します
重曹をご利用する場合、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性が高いです。
安全に歯を白くされたい方は歯科医院でのホワイトニングを推奨します。
そもそも歯はなぜ黄ばむの?
黄ばみの原因は、加齢や飲食によるものです。
なぜ加齢や飲食で黄ばんでいくのか、ご説明します。
加齢による黄ばみ
歯の一番外側には、透明感のある白さを持つエナメル質という層があります。そしてその内側にあるのが、黄色っぽい色をしている象牙質です。
「歯=白い」というイメージがあるかもしれませんが、生え始めの健康な歯でも、実はやや黄色味を帯びています。これは、象牙質の色が透けているためです。
そして年齢を重ねると、噛む動作や歯磨きの影響で、また人によっては歯ぎしり・食いしばりの影響で、少しずつエナメル質が薄くなっていきます。これにより、外から見た時の歯の色も、少しずつ黄ばんで見えるようになるのです。
飲食による黄ばみ
食べ物や飲み物によってステインが歯に付着すると、歯は少しずつ黄ばんでいきます。
ステインの付着しやすい食品としては、コーヒー、紅茶、ココア、緑茶、カレー、ソース、チョコレート、ぶどう、イチゴ、プルーンなどが挙げられます。基本的に、色の濃い食べ物・飲み物は歯の黄ばみの原因になりやすいと言えます。
ただ、ステインは歯磨きでもある程度落とすことができます。そのため、食後すぐ、丁寧に歯磨きを行うことで、飲食による黄ばみは軽減することが可能です。加齢による黄ばみと比べると、工夫により軽減しやすい黄ばみと言えるでしょう。
歯医者で行うホワイトニングについて
歯科医院で行われる歯を白くする治療としては、「ホワイトニング」がよく知られています。 ここでは、歯科医院で行うホワイトニングのメリット・デメリットなどをご説明いたします。 なお当院では、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」、その二つを組み合わせた「デュアルホワイトニング」に加えて、神経が死んだ・除去した歯を内側から漂白する「ウォーキングブリーチ」にも対応しています。
歯科医院で行うホワイトニングのメリット・デメリット
オフィスホワイトニング
歯科医院にて、歯科医師や歯科衛生士によって行われるホワイトニングです。 短期間で歯を白くしたいという方におすすめです。
メリット
- 歯科医院でのみ取り扱える高濃度の薬剤を使用できる
- ホームホワイトニングより高い効果が得られる
- 歯科医師や歯科衛生士による施術であるため安全性が高い
- 施術をすべて任せ、エステ感覚で受けられる
デメリット
- ホームホワイトニングよりも色の後戻りが早い
- 自費診療となる
ホームホワイトニング
キットをお渡しし、ご自宅にて、患者様ご自身で行っていただくホワイトニングです。事前に検査・丁寧な説明をいたしますので、初めての方でも安心してご相談ください。 自分のペースで歯を白くしたい、白さを長持ちさせたいという方におすすめです。
メリット
- 低濃度の薬剤を使い1~2週間かけて歯を白くするため、効果が長持ちする
- 毎日少しずつ歯が白くなっていくため、「白くなり過ぎた」ということが起こりにくい
- 低濃度の薬剤を使用するため、知覚過敏が起こりにくい
デメリット
- 1回あたりの効果はオフィスホワイトニングよりも低い
- 自費診療となる
セルフホワイトニングとの違い
最近では、患者様ご自身が出向いたサロンなどで、患者様ご自身が施術する「セルフホワイトニング」というサービスに人気があるようです。 セルフホワイトニングは、歯科医院で行われるホワイトニングとは根本的に異なるものです。その違いとしては、以下のようなものがあります。
歯科医師・歯科衛生士の有無
セルフホワイトニングを提供するサロンなどでは、基本的に歯科医師・歯科衛生士がいません。 そのため、万が一トラブルが起こった場合など、適切な治療・処置がすぐに受けられない可能性があります。
使用する薬剤の違い
歯科医院で行うホワイトニングでは、過酸化水素水が含まれた薬剤を使用します。 過酸化水素は、歯科医師・歯科衛生士によって使用されることが法律により定められているため、セルフホワイトニング店では使用することができません。セルフホワイトニングで使用される薬剤としては、重曹やポリリン酸、炭酸カルシウム、メタリン酸などがあるようですが、いずれも歯の表面的な汚れを落とすものであり、歯そのものを漂白する過酸化水素水ほどの効果は期待できません。
施術者の違い
歯科医院のオフィスホワイトニングでは、歯科医師または歯科衛生士によってホワイトニングが行われます。またホームホワイトニングにしても、歯科医師・歯科衛生士から指導や説明が受けられます。 一方のセルフホワイトニングの場合には、スタッフによるカウンセリングや説明はありますが、施術はすべて患者様ご自身で行う必要があります